農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?
「梅の土用干しの失敗しない方法が知りたい」
「梅の土用干しの注意事項を知りたい」
「梅の土用干しであるあるの、素朴な疑問を解決したい」
今回の記事では、以下のことがわかります
- 失敗しにくい梅の土用干しの方法
- 梅の土用干しの注意事項
- 梅の土用干しで感じる素朴な疑問の答え
この記事を書いている私しばさくは、家庭菜園歴8年目の現役農家妻です。
5~6月にした梅干しの仕込み作業の仕上げと言えば「土用干し」です。
じっくり仕込んだ梅は梅雨明け~お盆の間の晴天の時に日干しさせると、美味しい梅干しへと華麗に変身します。
「今年こそ絶対に失敗したくない」
そんなあなたのために、今回の記事では梅の土用干しについて深掘りしました。私が実際にやった土用干しの模様も織り交ぜてご紹介します。
梅仕事の総仕上げの大切な作業「土用干し」、ぜひ成功させましょう。
もくじ
【梅仕事】失敗しない土用干しの方法を解説!【仕上げ】

梅仕事の総仕上げ「土用干し」。
梅干しづくりの一番重要な作業と言っても過言ではありません。
「失敗したらどうしよう」
そんな不安もあると思いますので、梅干し歴5年の私しばさくが土用干しについて失敗しない方法を解説します。
とはいえ、そんなに難しいことはありません。
ここでは3ステップでご紹介していきます。
では、参りましょう。
ステップ①干す場所確保
梅を干す場所を決めてください。
なるべく日当たりの良い場所、もしくは風通しの良い場所がよいです。
日陰はさけてください。
ステップ②梅を干す
場所が決まれば、次は干す作業です。
干す期間の目安は「三日三晩」です。
準備する物は
- 漬け込んだ梅
- 干す網やエビラ
- ビニール手袋
- クッキングシート(あれば)
まずは干す網を設置します。
あればクッキングシートを網にしきます。
その上に梅を等間隔に並べていきます。
近すぎず離れすぎず、間隔の目安は梅1~2個分ぐらいです。
梅を並べるときはビニール手袋をしていると衛生的です。
【1日目】
1日目は梅酢から出したばかりなので、まる一日お日さまにあてても梅は乾燥しきっていません。
1日干した梅は一度梅酢に戻します。
【2日目】
2日目も1日目と同様に網に梅を穂並べて干します。
私は前日に使った網を洗わずそのまま、クッキングシートも敷きっぱなしで使います。
2日目終了時で梅干しっぽいフォルムになってきました。
2日目も梅酢に戻します。
【3日目】
3日目も前日と同じように梅を並べて干します。
ただ、3日目は梅酢に戻しません。
翌朝まで網に並べっぱなしにします。
ただ、野ざらしはいろいろ衛生的にアレなので、軒下や玄関先へ取り入れます。
そして翌朝
梅が良い感じにしっとりしていたら、土用干し完了です。
3日目の時点で梅をつまんでみて、柔らかいようならあと半日追加で干します。
今年はしっかり干したかったので、4日目昼過ぎまで追加で干しました。
ステップ③保存する
土用干しが終わった梅は、保存容器に入れて保管します。
干したての梅は熟成がたりないので、数か月保管してから食べるのをお勧めします。
以上が土用干しの概要でした。
「土用干しの流れはわかったけど、何か注意すべき点とかも知りたい」
という意見もあるでしょう。
その気持ち、よくわかります。
私も初心者のころは右も左もわからず、思うような梅干しにもならず苦労しました。
というわけで次セクションでは、失敗回避に役立つ土用干しの注意事項をお紹介します。
【梅仕事】土用干しの注意事項【失敗回避】

1か月以上かけて仕込んできた梅を干して、みんなが良く知る梅干しへと変身させる大切な作業「土用干し」。
ここからは、成功確率をアップさせるための注意事項を2つご紹介します。
知っておくと失敗回避の手助けになるはずです。
さぁ、見ていきましょう。
注意事項①梅は優しく扱う
梅は皮が破れやすいので、優しく扱いましょう。
多少の破れだと問題ありませんが、皮がビロビロになるぐらい破れると、干している間にカピカピになって梅干しになりません。
特に注意すべき作業は、干した梅の取入れです。
しっかり干されていると皮が下にくっついて、強引にはがそうとすると破れることも。
お気を付けください。
注意事項②クッキングシートが便利
梅を干す網やエビラには、クッキングシートを敷いておくと便利です。
網に直接梅を置いてももちろん干せますが、クッキングシートを敷くことで梅が乾燥しすぎてこびりつくのを防げます。
結果、皮も破けにくいので、私は毎年必ずクッキングシートを敷いてほしています。
クッキングシートを使うと、梅仕事初心者でも綺麗に仕上がりやすいですよ。
【梅仕事】土用干しの素朴な疑問【こんなときどうするの?】

最後に、梅仕事でよくある「こんなときどうするんだろう」っていう素朴な疑問についてご紹介します。
あなたが実際に土用干しをしていてちょっぴり困ったときの参考になれば幸いです。
疑問①3日連続で干さないといけない?
土用干しは三日三晩と言われていますが、連続で3日間干さないといけないわけではありません。実際、天候不順で三日連続晴れの日を見つけるのは難しいこともあるでしょう。
そんな時は干せる日に干してトータル三日三晩を目指すと良いでしょう。
疑問②雨で梅が濡れたらどうするの?
突然の雨で梅が濡れることもあるかもしれません。
もし梅がぬれてしまったら、そのままにしておくとカビや腐りの原因になります。
少量の水分であれば、キッチンペーパーで水分をぬぐうと良いでしょう。
がっつり雨にやられた場合は、少し面倒なリカバリー作業となります。
まず、梅の水分をふき取り(防腐)、次にホワイトリカーで梅を洗い(殺菌)、最後に梅酢に戻して一晩おきます(塩分補給)。
こうしてリカバリーした梅は、しっかり晴れた日に再度干し再開しましょう。
梅酢が足りないときは、市販のものを使うのもOKです。
疑問③梅酢に戻した方が良い?
土用干し中は、1日目夕方・2日目夕方と干している梅を梅酢に戻します。
人によってレシピややり方はまちまちですが、梅酢に戻した方が柔らかでしっとりとした梅干しになりやすいと個人的には思います。
硬めな梅干しをご希望であれば、梅酢に戻すのを1日目だけにするのも良いかもしれません。
疑問④3日目の夜は野ざらしでいいの?
梅母土用干しは三日三晩。
この3日目の晩は夜露にあててしっとりさせると美味しくなるといわれていますが、私は衛生面を考えて野ざらしにはしません。
軒下や玄関先に取り入れます。
でも、環境がよければ野ざらしにする昔ながらのやり方で作ってもおいしくなるかもしれません。
疑問⑤干した後の保存は?いつからおいしく食べられる?
干し終わった梅は数か月保管してからいただきます。
ぶっちゃけ、干したてすぐでも食べられますが、なんというか「浅い」んですよね。
梅干しに深みがないのです。
なので、ある程度梅干しに深みを持たせるためにも、最低1~2か月は保管・熟成させてから食べるのがいいでしょう。
個人的には半年~が美味しく食べられると思っています。
疑問⑥あまった梅酢は捨てる?
梅の仕込みの時点で湧き上がってくる梅酢。
土用干し中もしっかり活用しますが、終わったらどうするのか疑問ですよね。
捨てるのはもったいない感じがしますよね。
余った梅酢は、翌年までおいておくと便利です。
翌年梅干しづくりの時に、梅酢が足りなくなった時のスペアにも使えます。
また、料理にも使えます。
ドレッシングの風味漬けや和え物、漬物等いろいろ使えますので、COOKPAD等レシピサイトで調べてみるとたくさんの使い方が見られます。
梅酢の保管は、洗ってきれいに干した空きペットボトルで常温保存OKです。
まとめ
梅の土用干しは梅仕事の集大成。
基本トータル「三日三晩」干して数か月熟成させると美味しい梅干しが出来上がります。
最大の注意事項は「梅を丁寧に扱うこと」で、皮を破かないように気を付けてください。
その他素朴な疑問等をご参考に、ぜひあなたの梅干しを成功へと導いてあげましょう。
自分で漬けた梅干しは、家族はもちろん、お友達にも喜んでいただけること間違いなしです。
アナタの梅仕事が成功しますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。