農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?
「米ぬかが大量にあるんだけど、何か使い道はない?」
「米ぬかで肥料を自作できるって聞いたけど、本当?」
「米ぬかぼかし肥料の一番簡単な作り方を知りたい」
「必要な材料や、出来上がった肥料が何にきくかを知りたい」

今回の記事では、次のことがわかります
- 米ぬかメインで作るぼかし肥料の作り方と材料
- できあがった米ぬかぼかし肥料のおおまかな成分と使い道
この記事を書いている私、しばさくは、家庭菜園歴7年目突入中の、現役農家妻です。
家庭菜園初心者にとって、肥料のことって、なんかむずかしくてややこしいイメージがありますよね。
私も最初はそうでした。
それをあろうことか、自作するだなんて!
「初心者には難しすぎてできるわけがないわ」
って思ったそこのあなた、大丈夫です。
実は「ぼかし肥料づくり」は、家庭菜園初心者でも割と簡単にできるのです。
今回の記事では、家庭菜園初心者でも美味しくて安全安心・安上がりな野菜をつくる手助けになる「自分で作る米ぬかぼかし肥料」について書きますね。
もくじ
【家庭菜園初心者】米ぬかぼかし肥料って何?材料は?
まずはカンタンに、米ぬかぼかし肥料についてご案内します。
米ぬかぼかし肥料って何?
米ぬかぼかし肥料とは米ぬかを発酵・分解させて作った有機質肥料です。
米ぬかを事前に発酵・分解させているので、土に入れてから1週間ぐらいで作物を植え付けることができます。
通常、米ぬかのような有機質肥料を生のまま施肥・土に入れたら、作物を植えられるまで4週間ほどおかないといけません。(土の中で分解・発酵が進むから)
ぼかし肥料は、すでに分解・発酵がほぼ完了した状態なので、普通に売られてる肥料のような使い方ができるのです。
それに、微生物がたくさん含まれているので、土が良くなりやすいといわれています。
米ぬかぼかし肥料の材料5つ
米ぬかぼかし肥料は、その名の通り、米ぬかメインのぼかし肥料です。
(一般的なぼかし肥料は、いろんな有機質を混ぜたものが多い)
なので、自作するときの材料は、すごくシンプルでわかりやすいです。
- 米ぬか
- 納豆(発酵促進のため)
- 水
- 発酵・分解させる箱
- 発酵させる期間(約1か月)
この5つがあれば、家庭菜園初心者でもかんたんい米ぬかぼかし肥料が自作できます。
米ぬかを結構使うので、自家精米等で余った米ぬか消費にぴったりです。
発酵促進は納豆以外にヨーグルト等を使うこともあるようです。
では続いて作り方は、次のセクションでご紹介しますね。
【家庭菜園初心者】米ぬかぼかし肥料の作り方手順と注意事項【カンタン】
米ぬかぼかし肥料の作り方はシンプルです。
①材料を混ぜあわせる
②1か月間毎日混ぜる
これだけです。
家庭菜園初心者でも、毎日混ぜる手間さえ確保できれば作れそうでしょう?
では解説いきます。
①材料をまぜる
材料の分量は次の通りです
- 米ぬか:1.5キロ
- 水:1リットル
- 納豆:1パック(賞味期限切れのおかめ納豆を使いました)
まず、発泡スチロール箱に米ぬかを投入。
続いて水を投入
そしてよ~く混ぜます。
米ぬか全体にしっとり水分がいきわたるように、しっかり混ぜます
米ぬかを握ってみて、形が作れてかつ、すぐにほろほろ崩れるぐらい。
次に納豆を投入。
納豆のねばねばは水溶性なので、糸引き防止のために納豆パックに水を少量入れてから投入しました。
再びしっかり混ぜ合わせます。
これで最初の作業は終了です。
ふたを閉めて、明日から毎日空気を入れるように混ぜ続けます。
②1か月間毎日混ぜる
米ぬかは水を入れたら、数日で発酵を開始します。
すると、発酵熱でぼかしが温かくなります。
40度ぐらいまで上昇するようです。
この発酵熱が下がって、米ぬか全体がさらさらな状態になれば完成です。
ここまでにおおよそ1か月かかります(天候や季節によって前後します)
毎日根気よく混ぜ続ければ、1か月で自作有機肥料ができあがるのです。
「なんか、初心者の私にもできそうな気がする!なんでみんなやらないんだろう?」
それは、次にご紹介する注意事項が関係していると思われます。
注意事項
米ぬかぼかし肥料は、とてもシンプルな作り方なので、家庭菜園初心者にもハードルが低いです。
しかし、知っておきたい注意事項があります。
それは…臭い問題。
実はぼかし肥料、発酵途中ですごくにおいます。
ぶっちゃけ、かなりクサいです。
玄関先等の室内で保管・攪拌はおススメできません。
風通しの良い外、できれば雨除けできるような場所で保管しましょう。
米ぬかはお肌に良いからと素手で混ぜる方も多くいらっしゃるようですが、手に臭いがめっちゃつきます。
初心者はビニール手袋をして混ぜる方が無難です。
私は匂いのこともあるので、発酵・分解させるための容器・箱を発泡スチロール箱にしています。
密閉されるので、匂いが漏れにくくておススメです。(それでも匂うとダンナに言われました)
【家庭菜園初心者】米ぬかぼかし肥料の使い方
毎日根気よく混ぜ続け、匂いにも負けず、出来上がった米ぬかぼかし肥料。
使ってみたいですよね。
「作ってみたはいいけど、米ぬかぼかし肥料は成分的にどんな効き目があるの?」
この記事でご紹介している米ぬかぼかし肥料は、ほぼ米ぬかオンリーというシンプルなもの。
なので当然、肥料成分も米ぬかと同じです。
米ぬかの肥料成分は
窒素:2%
リン酸:3.8%
カリウム:1.5%
(野菜便り「図解 土づくり タネまき 植え付け」より引用)
3大肥料成分のバランスが良いですが、リン酸の割合が少し多いので、作物の花や実の成長にいいと思われます。
例えばトマトやナス、ピーマン等の果菜系作物などです。
「米ぬかぼかし肥料は、どうやって使ったらいいの?」
ぼかし肥料は微生物が豊富といわれているので、元肥で使うのがおススメです。
入れる量ですが、ぼかし肥料のような有機質肥料は、化成肥料よりも肥料成分が少ないです。
なので、作物の育て方等に載っている「化成肥料の量」の倍ほど施肥するのがいいでしょう。
例えば、「1㎡あたり化成肥料100g」とあるなら、ぼかし肥料は200g入れる、といった具合です。
また、追肥にも使えますので、元肥で余った分を使ってみるのもいいですね。
まとめ
米ぬかぼかし肥料は家庭菜園初心者でも手軽に作れる有機質肥料です。
材料①米ぬか②水③納豆をあわせて、1か月毎日混ぜるとできあがりです。
結構臭いので気をつけましょう。
できあがった米ぬかぼかし肥料は、元肥・追肥どちらにも使えます。
あなたの家庭菜園が充実しますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。