
農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたはこんなことがありませんか?
てんとう虫は越冬するの?
てんとう虫の越冬明けは何してるの?
冬眠中や越冬明けのてんとう虫は駆除しなきゃダメ?
今回の記事では、以下のことがわかります
てんとう虫は冬眠して越冬する
越冬明けは繁殖して生涯を終える
多くのてんとう虫は益虫
この記事を書いている私しばさくは、家庭菜園歴9年目の現役農家妻です。
春になるとよく見かける虫といえば、てんとう虫です。
暖かくなるとどこからともなく現れて、家庭菜園を彩るてんとう虫。
冬の間はどこで何をしているのでしょうか?
そして春に活動を開始するてんとう虫は何をしているのか?
虫嫌いの家庭菜園初心者だと、駆除したくなるかもしれません。
というわけで今回の記事では、冬〜春にかけてのてんとう虫について、その生態をご紹介します。
家庭菜園にも役立つ情報なので、特に初心者は必見でしょう。
もくじ
【家庭菜園初心者】てんとう虫は越冬する?なぜ?【冬眠】
てんとう虫は、個体によって越冬の仕方が異なりますが、一般的には越冬する種類が多く存在します。
私たちが家庭菜園や畑でよく見かけるナナホシテントウやナミテントウなどは越冬する種類のてんとう虫です。
てんとう虫が冬眠する理由は、冬の厳しい環境に対応するためです。
冬には低温や乾燥、食料不足などの厳しい条件が続きます。
これらの環境下では、てんとう虫が通常の活動を行うことは難しくなります。
そこで、てんとう虫は冬眠をすることで、外界の厳しい環境から身を守り、生存率を高めることができます。
冬眠中は代謝が低下し、体温を下げることでエネルギー消費を抑え、体内の栄養を効率的に利用することができます。
冬眠することで、春になった時には活動を再開し、繁殖活動を行うための体力を蓄えることができます。
ただし、てんとう虫の中には冬眠をしない種類もあります。これらの種類は、低温にも耐えられる能力があるため、冬でも活動を続けることができます。
越冬の方法も、地面に潜って冬眠する種類や、落ち葉の中に隠れる種類など、様々です。
※ただし、温暖化に伴って越冬しなくなる種類も出てきているため、種類によっては越冬しない場合もあると言われています。
代表的なてんとう虫の越冬方法は次の4つです
①地中越冬
地面に潜って冬眠する種類も多く、土中の空気や土の中の微生物が発生する熱を利用して体温を維持します。代表的な例としては、アマノテンヤンマやカミキリムシの仲間などが挙げられます。
②落ち葉越冬
枯れ葉の中に隠れて冬を越す種類もあります。代表的な例としては、コガネムシの仲間などが挙げられます。
③家屋越冬
建物の中や屋根裏に入り込んで越冬する種類もあります。我が家の類に漏れず毎年てんとう虫が家の中で越冬しています。
④洞穴越冬
洞穴や岩の隙間などに入り込んで越冬する種類もあります。
ちなみにてんとう虫は、一箇所に数匹〜で固まって越冬することがあります。
理由は
- 外敵から身を守る
- 寒さから身を守る
だと言われています。
これらの越冬方法によって、てんとう虫は冬の厳しい環境を乗り切って、春になると再び活発に活動することができます。
では春になったら越冬組のてんとう虫は何をするのでしょうか?
【家庭菜園初心者】冬眠明けのてんとう虫は何をする?【繁殖】
てんとう虫が冬眠明けに活発に活動する目的は、次世代に命を繋ぐ「繁殖」です。
てんとう虫が冬眠から目覚める時期は、一般的には春になって気温が上がってきた時期、新芽や花が芽吹き、餌となる昆虫が出現するため、活動を再開して繁殖活動を行うことができます。
冬眠から目覚めたてんとう虫は、まずは体を温めるために日光浴をしたり、暖かい場所を探したりします。
また、食べ物を探して活動を再開し、エネルギーを補充します。春には新芽や花が芽吹き、餌となる昆虫が出現するため、てんとう虫はこれらを食べて活動を続けます。
そして繁殖活動を始めるための準備を行います。
春になると、メスが産み付けた卵が孵化し、幼虫が孵化します。幼虫は食べ物を探して成長し、最終的には成虫になります。このように、冬眠から目覚めたてんとう虫は、繁殖活動を行うための準備をしながら、春から夏にかけて活動をするのです。
【家庭菜園初心者】てんとう虫は駆除しちゃダメ?【益虫or害虫】
てんとう虫は、外見が結構可愛い部類に入りますが、虫嫌いや家庭菜園初心者だったら
「気持ち悪いから駆除したい」
と思うかもしれません。
それ、待ってください
てんとう虫は益虫であることが多い昆虫です。
てんとう虫は、農作物に被害を与える害虫を食べる天敵として、野菜作りにおいて益虫として重要な役割を持っています。
特に、アブラムシやハダニなどの吸汁害虫を食べることが知られており、アブラムシなどが繁殖する春から夏にかけて、家庭菜園ユーザーや農家からは重宝されています。
ちなみに害虫駆除用にてんとう虫を購入もできます
また、てんとう虫は成虫だけでなく、幼虫も害虫を食べます。
幼虫はアブラムシやハダニなどの害虫の卵や幼虫を捕食することで、害虫の発生を抑制する効果があります。
そして幼虫は成虫よりも食欲旺盛です。
そのため、農業だけでなく、都市部でもてんとう虫は重要な存在です。公園や庭園などで、害虫に対して天敵としての役割を果たしています。
※てんとう虫自身が大量発生すると食べる対象が害虫だけでなく、農作物や樹木の葉なども食べることがあるため、一定のバランスが必要です。
家庭菜園や畑で見かける、主な益虫のてんとう虫は
- ナナホシテントウ
- ナミテントウ
- キイロテントウ
- シロホシテントウ
などが有名です。
逆に、草食性の「害虫」認定されているてんとう虫もいます。それは…
テントウムシダマシ
よく見かけるテントウムシダマシは、ニジュウヤホシテントウと言われる品種です。
草食性なので、家庭菜園の作物を食い荒らしてしまい、生育に悪影響を及ぼします。
特に好んで食べる作物は「ウリ科」や「ナス科」が多いようです。
- ナス類
- ピーマン類(ししとう、ピーマン、パプリカ、唐辛子など)
- トマト類(大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトなど)
- ジャガイモ
- ウリ類(きゅうり、かぼちゃ、カラスウリなど)
- 豆類(えんとう、だいずなど)
害虫てんとう虫を見かけたら、畑からご退去いただましょう。
まとめ
てんとう虫は越冬します。
冬眠明けは、繁殖活動します
てんとう虫の多くは益虫ですが、たまに草食性の害虫もいます。
この記事があなたのお役に立ちますように。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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