農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?

春菊をプランターで育てたい
初心者にも分かりやすい解説が欲しい
春菊って何種類もあるけど、違いは?
収穫方法にも違いがあるの?
今回の記事では、以下のことがわかります
- 初心者がプランターで春菊を育てる方法
- 春菊の種類と特徴や違い
- 春菊のお得な収穫方法
この記事を書いている私、しばさくは、家庭菜園歴7年目突入中の、現役農家妻です。
春菊は家庭菜園初心者時代から毎年育てています。
数株あるだけで結構収穫できるので、冬の食卓が緑色で華やぎます。
春菊は虫も付きにくくて育てやすい作物です。
しかし、栽培のポイントをある程度知っていないと、あんまり収穫できないこともあります(過去の私です)
基本的な育て方や注意事項・春菊の種類を知って、冬の食卓を豊かにしましょう。
もくじ
【家庭菜園】春菊をプランターで育てる【初心者】

春菊は比較的虫にも強く、育てやすい作物です。
基本的な育て方を知ってより失敗を減らしましょう
いつ植える?

春菊は「春植え」「秋植え」の年2回植えることができます。
初心者は育てやすい秋植えにチャレンジしましょう
中間地:8下旬~9月中旬
寒冷地:8月上旬~9月中旬
暖地:9月~10月
苗?種?

種から植えます
苗を立てて移植することもできますが、種から植えた方が楽ちんです。
土は?

市販の「培養土」を使います。
メーカーで野菜栽培に適した配合の肥料やらを調整してくれているので、初心者にはとても便利な物です。
プランターに土を入れる前に、底に「鉢底石」を敷くと排水性が良くなって病気になりにくいです。(赤玉土でもOK)
どちらも100均やホームセンターで売られています。
肥料やPHは?
市販の培養土を使う場合は、元肥の心配いりません。
肥料はちゃんと入ってます。
逆に培養土に肥料までプラスすると肥料過多になり育ちにくくなります。
育てている間に、途中で肥料切れを起こさないよう「追肥」は行います。
タイミングは、後程ご説明します。
春菊の好むPH値(土壌酸度)は、6.0~6.5と酸性気味です。
培養土はPHも調整されていますので、安心してください。
もし、一度使ったプランターを再利用するなら、こちらの記事をご参考にどうぞ。
植え方は?

筋蒔き(蒔く前に土にたっぷり水をかけておく)
深さ1㎝の筋をプランターの土に作って、その溝に1㎝間隔で種を蒔き、土をかぶせます。
プランターが広くて何本か筋を作れそうな時は、筋と筋の間隔を10㎝程度開けます。
春菊の種は発芽に光が必要な「好光性」なので、土をかぶせるときは、薄目にしましょう。
お世話は?

種から育てるときは、発芽まで土を乾かさないように気を付ける
芽が出るまで水やりは優しくかけます。
激しく水をかけると、芽が出なくなることがあります。
芽が出て本葉が1~2枚のころに小さいものから間引いていきます。
勢いのあるものを残して間引き、元気なものを残して最終株間20㎝前後になるように調整します。
害虫は?

春菊は虫があまり寄ってこないっ作物です。
それでも、ヨトウやアブラムシ等がつくことがあります。
- 対策①見つけたら虫や虫の付いた葉っぱを取り除く
- 対策②種まき直後から防虫ネットをする
- 対策③防虫スプレーを使う
その他注意事項
春菊は暑さにはそんなに強くありません。
ここ近年、秋でも夏のような暑さの日がありますので、温度管理には気を付けてください。逆に寒さには強い方ですが、それでもホウレンソウや小松菜の方が強いです。
霜が降りるような寒さにさらし続けると弱りますので、気を付けてください
【意外と知らない?】春菊の種類と違い【必見】

いざ春菊を育てるぞ!と意気込んでホームセンターで種を探すと、同じ春菊でも様々な種類があることに驚きます。
初心者にはどの春菊が育てやすいのか、どれがいいのか、なにがなにやら分かりませんよね?
適当に選んだ種が育たなくて失敗した…なんてことになったら切ないです。
というわけで、春菊の代表的な種類や違いをご紹介します。
春菊の種類
大葉:葉っぱが大きく、切れ込みが浅いもの
中葉:葉っぱが大葉春菊よりは小さく、切れ込みが深め
小葉:葉っぱが中葉春菊より小さく、切れ込みが深め。あまり出回っていない。
サラダ春菊:一般的な春菊よりも風味が控えめで生食できる品種
それぞれの違い
大葉春菊は、関西でよく好まれる品種です。
葉っぱが大きくて、春菊特有の葉っぱの切れ込みが浅く葉っぱに丸みがあります。
中葉・小葉になるほど、葉っぱは細かくて切れ込みが深くなります。
中葉は主に関東等で育てられています。
味や風味の違いは、大葉春菊の方が中葉や小葉に比べてマイルドです。
葉っぱの厚みも、大葉春菊の方が分厚くて食べ応えがあります。
逆に、少量でも春菊の風味を感じられるのが、中葉や小葉なのです。
生食可能なのがサラダ春菊で、もちろん火を入れても食べられます。
葉っぱの大きさや風味以外の違いは、特にありません。
育て方も、どの葉っぱでも同じです。
春菊の個性的な風味が好きな場合は中葉や小葉を、葉っぱが大きくて食べ応えを重視する場合は大葉を、生食したいならサラダ春菊を選んでみるのがおススメです。
【お得なのは】春菊の収穫方法【摘み取り】

最後に、春菊のめっちゃお得な収穫方法とポイントをご紹介します。
答えから先に言いますと、お得な収穫方法とは「摘み取り方法」です。
そのお話をするために、春菊の収穫方法が主に2種類あることをご説明します。
収穫方法①根っこごと抜く方法
ホウレンソウや小松菜のように、大きく育った春菊を株ごと収穫する方法です。
当然ですが、収穫したらそれっきりです。
成長過程で花が付く「とう立ち」しやすい春植えでよくされる収穫方法です。
収穫方法②摘み取り方法
次々出てくるわき芽を摘み取って収穫していく方法です。
大きくなってきた春菊の主枝(真ん中のまっすぐ伸びている部分)を、葉っぱを5~6枚残して収穫すると、新しい芽が脇から生えてきます。
その新しいわき芽が育ったら、葉っぱを2~3枚残して収穫します。
すると、また脇から新しい芽がでて…のループです。
収穫のたびに追肥をすることで、「とう立ち」するまでずっと収穫することが可能です。
秋植えの家庭菜園の場合は、こちらの方法で収穫する方が断然お得なのです。
収穫する大きさの目安は、主枝を収穫するときは背丈が25㎝~30㎝ぐらいで行います。
その後のわき芽は、収穫しやすい長さに成長したら随時、という形です。
追肥について
そして追肥について最後にお話します。
長く春菊を収穫するために、追肥は欠かせません。
追肥をさぼって肥料切れすると、春菊が弱って収穫量が減ることも。
なにより、弱ると作物がかわいそうですよね。
追肥の種類は2種類です
追肥①粒状の化成肥料
土に蒔くタイプです
有機系の化成肥料も売られているので、好みで選んでください
追肥②液体肥料
水で薄めてあげるタイプです
水やりついでにジョウロへ一定量の液体肥料を混ぜて上げるとらくちんです
ぶっちゃけどちらをあげても大丈夫です。
あなたの家庭菜園スタイルに合わせて選んでみましょう
まとめ
春菊は虫がつきにくく、初心者でも育てやすい作物です
春菊は①大葉春菊②中葉春菊③小葉春菊④サラダ春菊と、大きくわけて4種類あります。
大葉春菊は食べ応えがありマイルドな風味です。
中葉は少量でも風味豊かです
小葉は中葉よりも葉っぱが小さいです。種があまり出回っていません。
サラダ春菊は生食OKです。
収穫方法は①株ごと②摘み取り、と2種類ありますが、秋植えの春菊は断然お得な②摘み取り方式で行いましょう。その際は追肥を忘れずに。
初心者向けの春菊は、冬野菜の定番です。
青物野菜が少ない冬の食卓が、彩り豊かに早変わりします。
自分で育てる春菊は、市販のものよりずっと美味しく感じます(本当です)。
あなたはどの春菊を選びますか?
最後までご覧くださり、ありがとうございました。