農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?
国産ニンニクはスーパーで買うと高いから自分で育ててみたい
初心者にはむずかしい?
よくある失敗や大きく育てるコツもしりたい
どんな種類があるのかも知りたい
今回の記事では、以下のことがわかります
- ニンニクは初心者向け
- ニンニクの育て方と大きくするコツ
- ニンニクは地域によって相性がある
この記事を書いている私、しばさくは、家庭菜園歴7年目突入中の、現役農家妻です。
私は毎年ニンニクを育てていますが、よく失敗しました。
その原因は、ちょっとしたコツだったのです
この記事では、初心者のあなたが失敗しないように、私の経験や知識を紹介します
あなたの育てるニンニクがより大きく立派になる手助けとなれば嬉しいです。
ではさっそく見ていきましょう。
もくじ
【家庭菜園】ニンニクが初心者向けの理由と育て方
ニンニクは初心者でも育てやすい作物です
理由
- 長期間植えっぱなし:手間がかからない
- 発芽率が高い:発芽しないんじゃないかっていう心配がいらない
- 虫や病気に強い:枯れる心配が少ない
多くを望まなければ、家庭菜園の知識や経験が少なくても、収穫までたどり着きます。
そういう意味では初心者が最初に植える作物に選んでも失敗は少ないといえるでしょう。
買うと高い国産ニンニクは、ぜひぜひ自分で作っちゃいましょう。
いつ植える?
中間地:9月中旬~10月中旬
寒冷地:9月~10月上旬
暖地:9月下旬~10月末
苗?種?
基本的に種(ニンニクの鱗片)を土の直接植え付けます。
鱗片は時期になったら園芸コーナー等で売られています。
冷蔵庫に余っているニンニクを植えても育ちます。
苗は市販ではあまり見かけません。
鱗片でも発芽率は高いので十分に育てることができます
どこに植える?
プランターでも、畑等露地でも、どちらでもOKです。
プランターの場合は、野菜の培養土を使います。
露地に植える場合は、玉ねぎ用のクロマルチを使うと草引きの手間が省けて便利です。
肥料やPHは?
プランター栽培の場合は、培養土に元肥が入っていますので、そのまま植え付けてOKです。
露地栽培の場合は、元肥として堆肥を1㎡あたり2㎏、肥料を1㎡あたり100グラム入れてよくすきこみます。
PH(土壌酸度)は6.0~6.5と弱酸性です。
いままで何も植えてなかったところに植える場合は、PH調整は特に必要ありません。
以前何かを植えていた土地だったら、前もって苦土石灰や有機石灰を1㎡あたり100gほどすきこんでおくと酸性が中和されます。
植え方は?
プランター・露地畑どちらでも、植え付け間隔(株間)は15~20㎝です。
露地畑の場合は玉ねぎ用マルチの穴そのまま利用してOKです。
鱗片のとがった方から目が出ますので、そこを上にして土に埋めます。
お世話は?
植えた後のお世話はあまりありません。
しかし、やっておくと大きく育つお世話が3つあります。
①草引き:こまめに雑草を引くとニンニクに養分がいきわたります
②追肥:適切な時期に追肥を行うと、より大きくニンニクが育ちます。詳しくは次章にて。
③花芽かき:春先に花芽が付いたら除去する。詳しくは次章にて。
乾燥には強い作物なので、極度に土が乾いている場合を除けば水やりは不要です。
プランター栽培は土の状態を見て、カラカラに乾いていたらたっぷり水をあげます。
収穫は?
ニンニクは玉ねぎと同様に、収穫まで約半年の期間が必要です。
植えてから約半年後の5月末~6月付近に、葉っぱの一部が枯れてきたら収穫の合図です。
注意事項
収穫後はしっかり乾燥させることで長期保存が可能です。
収穫直後のニンニクは、薄皮が分厚くて剥きにくいので、2~3日乾燥させてから味見すると良いです。
病気や虫は出にくいですが、春時期になるとアブラムシがついたり、さび病等の病気になることがあります。
少量であれば問題なく育ちますが、気になるようでしたら、市販の薬剤散布してください。
農薬や薬と聞くとあまり良いイメージがしませんが、今は自然由来の薬も出回っています。
園芸コーナーで相談すると店員さんがいろいろ教えてくれますよ。
私のおすすめはこちら。
より大きくニンニクを育てるための外せないコツ
ニンニクは初心者でも比較的簡単に収穫までもっていける作物です。
しかし、大きなニンニクを収穫しようと思ったら、話は変わってきます。
何も考えずに植えるだけで放置しても、大きなニンニクは収穫できません(経験談)
手間もかからずらくちんだからと、空いている適当な土地に植えっぱなしにしたら、半年後豆粒のようなニンニクしか収穫できなかったという話は私だけではないはず!
せっかく育てるなら、多く立派なニンニクを収穫したいと思いませんか?
それには、ちょっとしたコツが必要なのです。
農家や経験者なら誰もが取り入れているコツを、初心者にもわかりやすく解説します。
コツ①鱗片のうす皮を剥いて植える
うす皮があることで貯槽には向いていますっが、栽培になると逆にうす皮が邪魔をしてしまい、発芽に時間がかかります。うす皮をむくことで、早く発芽して大きく成長しやすくなります。
コツ②追肥をする
ニンニクは肥料食いの作物です。
春を迎えるまでに3回追肥すると大きく育ちやすいです。
1回目:12月(1㎡あたり30グラム)
2回目:2月末(1㎡あたり30グラム)
3回目:3月末(1㎡あたり30グラム)
与える肥料は、どんな肥料でも大丈夫です。元肥に使った化成肥料と同じやつでOK。
吸収効率がいいのは化成肥料か液体肥料です。
有機肥料は効き目が表れるまで時間がかかります。
有機系肥料が好みな場合は、効き目が早い有機肥料を選ぶといいでしょう。
今は液体肥料も有機由来のものがありますので、園芸コーナーやネットでいろいろ調べるのも楽しいですよ。
ちなみに私は、この追肥の必要性を知らなくて失敗したことがあります。
するとしないとでは大違いです。お試しあれ。
コツ③春に出る花芽を折る
春先になると、花芽が出てきます。
この花芽、放置すると養分が花芽に取られてしまいニンニクが大きくなるのを邪魔します。
花芽が出てきたら摘み取りましょう
ちなみに、摘み取った柔らかい花芽は食べられます。
いわゆる「ニンニクの芽」です。
塩コショウでさっと炒めると絶品ですよ。
地域別相性のいいニンニク品種まとめ
最後に、ニンニクの品種についてお話します。
実はニンニクは地域によってうまく育たなかったりします。
「寒冷地向け」と「暖地向け」の品種があるのです。
寒冷地向け:晩生種(福地ホワイト六片・ホワイト山形等)
晩生(ばんせい・おくて)種は植え付けから収穫までの期間が長めです。ゆっくり確実に大きくなるため、寒い地域での栽培に適しているのでしょう。
暖地向け:早生・極早生種(紫ニンニク、平戸ニンニク、葉ニンニク)
早生(わせ)種は植え付けから収穫までの期間が短いです。暖かい地域では早くおおきくなりやすいので、早生種が合うのでしょう。
近年よく見かける「ジャンボニンニク」は地域差はありません。
しかし、厳密に言うとジャンボニンニクは「ニンニク」じゃないのです。
ニンニクに近い風味をもつネギかの作物です。(でも十分美味しいです)
私の住む地域は温暖に近い中間地ですが、ニンニクに地域相性があることを知らなかったときに福知ホワイトを育てようとして全枯れしたことがあります。
よくよく調べたら、福知ホワイト系の品種は関東より寒い地域で良く育つものだったのです。
ニンニクの種は、ブランド品種だと結構なお値段しちゃうので(私が買った福知ホワイトもめっちゃ高かった)、後でこのことを知って猛烈に後悔しました。
この記事を読んでくださっているあなたには私のような後悔をしないよう、基本情報は種を買う前に調べることを猛烈におススメします。
そして地域に合った品種を植え育てることで、より立派なニンニクを収穫することができるので、アナタの地域に合ったニンニクを探してみてくださいね。
まとめ
ニンニクは初心者でも育てやすい作物です。
基本的な栽培方法どおりにすると、たいてい普通に収穫までたどり着きます。
より大きなニンニクをつくりたいなら
①鱗片のうす皮を剥いて植える
②3回追肥する
③花芽は摘み取る
をやってあげると効果的です。
お住いの地域によっては、上手く育たない品種もあります。
植えたいニンニクの品種を確認してから購入すると失敗がさらに減ります。
経験者はみんな実践しているコツをふんだんにご紹介してきました。
スーパーで高い国産ニンニク購入に比べれば、自分で育てたら時間はかかりますが安上がりで安心安全な物を手にすることができます。
冷蔵庫に余っているニンニクの欠片で試してみませんか?
最後までご覧くださり、ありがとうございました。