農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?
「米ぬかが余ってるから家庭菜園に使いたい、どうやって使うの?」
「家庭菜園初心者でも簡単に使える?」
「そのまま土に混ぜてOK?」
「どれぐらいの量を入れればいい?」
「米ぬかを使うメリットやデメリットを知りたい」
今回の記事では、以下のことがわかります
- 米ぬかは直接土に入れてもいいけど注意が必要
- 米ぬかは有機肥料で、使い方にもコツがある
- 初心者が米ぬかを使うときはメリットとデメリットを知っておくべし
この記事を書いている私、しばさくは、家庭菜園歴7年目突入中の、現役農家妻です。
田舎で暮らしていると、身近に触れることが多い米ぬか。
家で精米していたら米ぬかは必ず出るものです。
その米ぬか、捨ててませんか?
家庭菜園しているなら、米ぬかを捨てるなんて、めっちゃもったいないんですよ。
「でも家庭菜園初心者には米ぬかを使うのは難しそう…」
そんなことはありません。
使い方を知っていれば、経済的な有機肥料になります。
今回の記事では、家庭菜園での米ぬかの使い方やメリット・デメリットを、初心者にもわかりやすくお伝えします。
もくじ
【家庭菜園初心者】米ぬかは直接土に入れていい?【いいけど注意がある】
米ぬかは、そのまま家庭菜園の土にいれてもOKです。
しかし、いくつか注意点があります。
米ぬか注意点①入れすぎない
米ぬかを土に入れすぎてはいけません。
害虫が寄ってきたり、カビが繁殖したりします。
くわしくは次セクションでもご紹介しています。
目安としては、1㎡に1~2掴みぐらいです。
これは少なめの量ですが、物足りない場合は一度の量を増やすのではなく、1か月ぐらい期間をあけてから追加で入れる方が良いと思われます。
米ぬか注意点②入れてたらしっかりすきこむ
米ぬかを土に混ぜるなら、しっかりとすきこんでください。
米ぬかの塊が残っていると、腐敗する原因になります。
米ぬか注意点③すぐに作物を植えない
米ぬかを土に入れて、すぐに作物を植えるのは避けましょう。
米ぬかは微生物がよってきやすい性質を持っているので、土に入れたら分解・発酵がはじまります。
その時に熱やガスが発生して、作物に影響が出ることも。
なので米ぬかを土に入れたら、1か月はあけて作物を植えます。
「米ぬかってそもそも何者?どんな効果があるの?」
それは次のセクションでご紹介しますね。
【家庭菜園初心者】米ぬかは有機質肥料【主な使い方】
米ぬかは有機質肥料です。
有機質肥料は、一般的に使われている化成肥料とは違って、植物や動物から生まれた肥料です。
ちなみに米ぬかは米を精米した時に出る被殻の粉です。
有機質肥料は、土の中で土壌微生物によって分解されてから植物に吸収されます。
米ぬかは、微生物が寄ってきやすく増えやすいので、よく使われる肥料なのです。
米ぬかの肥料成分は、窒素とリン酸が多く含まれています。
そんな米ぬかの主な使い方は、次の3つです。
米ぬか使い方①直接土に施す
先にもご紹介しましたが、一番簡単な米ぬかの使い方が「直接土に入れる」です。
ネットを見ていると、「米ぬかは直接土には施さない」派が多いですが、別に問題ないと私は考えています。
土に①適量入れる②しっかり混ぜる③4週間待つを守れば、普通に土にもよくてカンタンに使える肥料です。
米ぬか使い方②ぼかし肥料にする
米ぬかと他の有機質肥料をブレンドして、肥料をつくることができます。
「ぼかし肥料」と言われていて、米ぬかや油かす等と水をいれて数か月発酵・分解させます。
こうすることで、生の米ぬかとは違い、土にいれて1週間で作物を植えることができます。
米ぬか使い方③堆肥作りの材料にする
米ぬかは微生物を寄せ付けます。
この性質を利用して、自家製堆肥を作るときは米ぬかを適量入れることがよくあります。
米ぬかを入れると早く堆肥が完熟するのです。
【家庭菜園初心者】米ぬかのメリット・デメリット
米ぬかはなかなかに優秀でよく使われる有機質肥料です。
しかし、どんな優秀な肥料でも、メリットやデメリットは必ず存在します。
米ぬかメリット3つ
米ぬかメリット①微生物が寄ってくる➡土が良くなる
米ぬかは微生物を引き寄せやすい有機質肥料です。
なので土にいれたら、土壌微生物が増えます。
結果、土が良くなります。
米ぬかメリット②安く手に入りやすい➡経済的
米ぬかは結構安く、そしてカンタンに手に入ります。
コイン精米機だと、米ぬかを無料で持ち帰りOKのところもあります。
お米屋さんや米を扱う道の駅等では、米ぬかを安くで売ってたりします。
家のお米を玄米で購入して、家庭用精米機で精米すると、いつでも米ぬかが使えるようになります。
米ぬかメリット③ゆっくり効く
米ぬか等有機質肥料は、効き目がゆっくりです。
理由は、有機質肥料は土の中で微生物が分解した物質を作物が吸うというメカニズムだからです。
なので、ゆっくり育てる芋類、豆類、玉ねぎ等の作物を育てるのに最適です。
米ぬかデメリット3つ
米ぬかデメリット①あんまり効かない
米ぬかは肥料ですが、一般の化成肥料と比べるとどうしても効き目が弱く感じます。
一般的な化成肥料の肥料割合はN-P-K=8-8-8が多いですが、米ぬかの割合はN-P-K=2-4-1ぐらいです。
化成肥料に比べると同じ重さでも肥料成分が少ないのです。
なので、米ぬか等有機質肥料を与えるときは、化成肥料の2~3倍の量をあげると良いといわれています。
米ぬかデメリット②使いすぎると虫や獣が来る
米ぬかは、適量を超えると虫が繁殖しやすいです。
ゴキブリやハエ等がめっちゃ寄ってきます。
また、米ぬかを塊で置いておくと、地域によってはイノシシが来ることもあります。
対策としては、米ぬかを生で使うときは1㎡あたり1掴み~2掴みを、しっかり土に混ぜ込みましょう。
米ぬかデメリット③直接土に混ぜたら、すぐに苗を植えられない
先にもご紹介しましたが、生の米ぬかを土にまぜたら、4週間ほどあけてから作物を植えましょう。
これは、米ぬかが分解されるときにでる熱やガス等で作物が悪影響をうけることがあるからです。
ちなみに、ぼかし肥料等で発酵させた米ぬかだったら、土に混ぜて1週間で植えることができます。
まとめ
米ぬかは直接土に混ぜてもOKです。
①適量入れる②しっかり混ぜる③4週間待つを守れば、普通に土にもよくてカンタンに使える肥料です。
微生物がよってきやすいので、肥料・堆肥作りにも使われます。
安上がりで使いやすいですが、いきすぎると虫や獣が寄ってきたりします。
米ぬかは、デメリットを差し引いてもメリットが多い有機質肥料と言えるでしょう。
手に入りやすいので、一度あなたの畑にも使ってみませんか?
あなたの家庭菜園ライフが充実しますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。