農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?
「菜花って開花しても食べられる?」
「たくさん生えてくるけど、どの蕾が美味しいのか見分けたい」
「おいしいものをたくさん収穫できるようにするためには?」
「たくさん採れた菜花の大量消費法を知りたい」

今回の記事では、次のことがわかります
- 菜の花は多少開花しても美味しく食べられる
- 美味しい花芽は「筋張ってない」もの
- たくさん収穫するには、株を太らせる
- 菜の花は「煮る・蒸す・炒める」と大量消費できる
この記事を書いている私:しばさくは、毎年菜花を育ててる家庭菜園歴7年目突入中の、現役農家妻です。
菜花は春野菜の代表です。
蕾で食べるのが普通な印象が強いから、花が咲くと「あ、失敗した」と捨ててませんか?
それ、もったいないですよ。
今回の記事では、栄養価の高い春野菜「菜花」の豆知識を、家庭菜園初心者にもわかりやすくお教えします。
もくじ
【家庭菜園初心者】菜花は開花しても美味しく食べられます【でも注意が必要】
結論から言いますと、食用菜花は、多少開花しても、美味しく食べられます。
スーパーや直売所で売られている菜の花といえば、緑色で蕾の状態がほとんどですよね?
それに見慣れていると、「花が咲く=古い=食べられない」って思いがち。
確かに、市販の菜花が店頭で開花していたら、それは間違いなく「古い」やつです。
蕾で収穫しているのに花が咲いているということは、収穫から結構時間がたっている証拠。
実際、お店で売られている菜花で開花したやつは「廃棄」になったり「おつとめ品」として値下げされてしまうことがほとんどです。
もしあなたがお店で菜花を購入するときは、開花していないものを選ぶのをおススメします。
余談ですが、商品として収穫した菜花も、花が咲きかけているものは出荷しません。
いくら収穫したてでも、先に書いたような理由で、花が咲いているだけで「古い」とお客さんは判断するからです。
そして家庭菜園で菜花を育てていると、収穫シーズンに少し観察をさぼると、気づいたときには開花しています。
でも、ひとつの花蕾の中で1輪や2輪開花しちゃった程度で「あ、花が咲いたから食べられない」って捨ててしまうのは、もったいないです。
多少蕾が開花しても、美味しく食べられます。
「多少開花っていう『多少』ってどれぐらいなの?満開でも食べられる?」
多少の開花は全然余裕で美味しいですが、ここで注意が必要なのです。
なぜなら、花蕾が完全に満開になってしまうと、あまりおいしくないからです。
完全に満開になった菜花は、茎全体筋張ってしまい、食感が悪くなります(食べた経験有)。
口の中に菜花の筋が残って、味は悪くなくても食感がイマイチなので、食べていて不快感が残るんです。
なので、あまりにも咲き乱れている菜花は食べずに土へリリースしましょう。
個人的な感覚でいうと、ひとつの花蕾で半分以内の開花まではOK、十分食べられます。
【家庭菜園初心者】美味しい菜花の見分け方【硬いものは食べません】
家庭菜園初心者だと、どれが美味しいのか分かりにくいと思います。
私もかつてそうでした。
毎年菜花を育てては食べてきている私:しばさく的結論としては、「おいしい菜花」とは「筋張っていないもの」です。
逆に言えば、筋張ってさえなければ美味しく食べられるということです。
とはいえ、菜花の理想というものは存在します。
菜花の蕾がにょきにょきのびてくるのを見ていると、「あ、これおいしそう」とか「これはあまり…」とかがあります。
美味しい菜花(理想)は「太くて柔らかな茎」をしています。
茎を指で思いっきりつまんだら、組織が潰れてぐちゃってなるぐらいの柔らかさが、食べると美味しい菜花の理想形です。
そして蕾部分は綺麗な緑色をしていて、ふっくらした形をしているのが理想です。
こうした「理想の菜花」をたくさん収穫するためには、菜花の株、体を大きくしておく必要があります。
大きな体に育った菜花からは、たくさんの美味しい蕾が生えてくるのです。
「私が育てた菜花、茎も細くて、株も小さい。美味しい蕾生えてこないかな?」
理想の茎や蕾じゃない=美味しくない、というわけではありません。
「美味しくない菜花=筋張っている」です。
小さな蕾でも先っぽは柔らかいので、それはそれで美味しいです。
家庭菜園初心者のうちは、作物の体を大きく育てることは難しいものです。
でも大丈夫です。
多少株が小さくても、美味しい蕾は生えてきます。
ただ、あまりたくさん収穫できないかもしれません。
菜花は花を咲かせるのに体力をたくさん使います。
株が小さいのであれば、なるべく開花させずに、たとえ小さな蕾の状態でも収穫しましょう。
そして、週1回ぐらい軽く追肥をすると長持ちします。
「生えてくる蕾がめっちゃ小ぶりだけど、大丈夫かな?」
筋張っていなければ、美味しく食べられます。
めっちゃ小ぶりな蕾は、茎を短めにカットして、なるべく蕾部分だけを食べるようにすると柔らかくて美味しく味わえます。
菜花は一番蕾(主枝)を切り取ると、たくさん脇芽のように蕾を生やすシステムです。
株が大きいと、脇芽も太くて柔らかい立派なものが生えてきますが、株が小さいとそれに比例して脇芽も細くて小さなものが生えます。
小さいと茎が筋張りやすいので、先っぽだけ食べましょう。
【家庭菜園初心者】菜花大量消費術【煮る・蒸す・炒める】
菜花は収穫時期になると、結構たくさん採れます。
家庭菜園初心者でも結構な収量になることはよくあります。
しかし…
「こんなに摂れても、食べきれないし調理しきれない」
なんてお悩みにも見舞われます。
そんな時に活躍するのが、大量消費術。
手軽でカンタンに菜花を大量に消費できる調理法を3つご紹介します。
菜花大量消費術①煮る
菜花は煮るとかさが減ります。
煮物やお鍋、お浸しなどが向ています。
結構たくさん入れてもペロッと食べられます。
菜花大量消費術②蒸す
菜花は蒸すとかさが減ります。
水洗いして蒸すとかなりの量を消費できます。
温野菜サラダがおススメです。
菜花大量消費術③炒める
菜花は炒めるとかさが減ります。
ざく切りにして、ベーコンと炒めて卵でとじる等がおススメです。
炒め煮にしても大量に消費できます。
この3つの消費術さえ知っておけば、家庭菜園初心者でも菜花の処理に困ることはまずありません。
お試しください。
まとめ
菜花は多少開花しても美味しく食べられます。
でも、花が咲きすぎたものは筋張っておいしくありません。
美味しい菜花は「筋張っていない、蕾・茎部分が柔らかいもの」
たとえ細い茎や小さな蕾でも、先っぽは柔らかくておススメです。
「煮る・蒸す・炒める」調理法で菜花を大量消費できます。
あなたの家庭菜園ライフが充実しますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。