あなたは、こんなことありませんか?
庭の一部を畑にしたい
むずかしそうなので、一番簡単な方法を知りたい
畑づくりに必要な道具を知りたい
作物を植えた後やることも知りたい
今回の記事では、以下のことがわかります
- 庭に畑を作る手順がわかる
- 畑を作るときに必要な道具がわかる
- できた畑に作物を植えたあとにするべきことがわかる
この記事を書いている私、しばさくは、家庭菜園歴7年目突入中の、現役農家妻です。
これまで何年も放置されていた庭の土地を、初心者のころから何年もかけて自力で耕しては家庭菜園スペースを少しずつ広げてきました。
おかげで家の庭は季節それぞれの野菜を植えることに成功しています。
多少荒れた土地でも、耕して何かを植えれば、土地は復活するものです。
あなたの庭先の空きスペース、ちょっと耕してみませんか?
もくじ
【家庭菜園初心者向け】庭に畑を作る最短手順
庭先の空きスペース、何も植えていなかったり管理していないと、草ボーボーでとうて家庭菜園なんて出来ない…と思っちゃいますよね?
大丈夫です。
よほどの土地でないかぎりは、以下の作業で畑にできます。
①雑草をとる
まずは生えている雑草を除去します。
最初はなるべくキレイに取り除きましょう
②土を掘り返す(約30㎝深さ)
雑草を取り除いたら、畑にするスペースの土を掘り返します。
③土をほぐす
掘り返した土が塊だったりしたら、ほぐしましょう。
④石やゴミを取り除く
土をほぐしていると、石やゴミが出てくることも良くあります。
根っこの成長を妨げることもあるので、取り除きます。
⑤土をならす
一通り掘り返してゴミを取り除いたら、土を平らにならします。
凸凹していると、水がたまる原因になります。
⑥苗を植える
育てたい野菜の苗を植えましょう
苗を植えたら、たっぷり水を上げてください。
コップや使い古しの片手鍋、ペットボトル等、じょうろがなくても水やりはできます。
土の状況によっては、土壌の改良が必要になるかもしれません。
次のような土の状況の場合は、追加でたい肥等を入れて土の状態を良くしてあげましょう。
粘土質:雨が降るとねちゃねちゃする。通気性がわるいから作物が育ちにくい、土壌菌も少ない
砂質:さらさら過ぎて、水分も養分も土の中にとどまらない
粘土質の対策
バークたい肥等を入れる。粘土質の土は土の粒子が細かすぎる。有機物が少ない。空気も少ない。だから土壌菌も少ない。バークたい肥のような有機物の多いたい肥をいれると改善します。
砂質の土対策
バークたい肥と肥料を入れる。砂質の土は土の粒子が荒いので、水分も養分も土の中にとどまりにくいのが特徴。保水力を高めるためにも、畑を作ったらマルチを敷くこともした方が良いです。
庭を耕して、粘土質でも砂質でもないなら、特に肥料を入れなくても育つことが多いです。
実際、私の家の庭先で作った畑には、肥料はほとんど入れてません。
確かに、肥料を入れた方が作物は大きく育ちますし、収穫する野菜も立派になりやすいです。
しかし肥料は入れすぎると「肥料焼け」といって作物の根っこが傷んでしまう現象がおきることがあります。
また、肥料を入れすぎることで、土の中の菌が減ってしまい痩せた土地になることも。
よっぽど荒地ではない限りは、しばらく何も植えていない土地には肥料は入れずに一度育てることをおススメします。
畑作りに最低限必要なものリスト
庭に畑を作るときに、絶対必要なアイテムたちです。
- 土を掘るもの(スコップ、移植ごて、クワ、手ぐわなど)
- 手袋(土をさわるのに手が汚れるから)
- 苗(耕したところに植える作物)
初めての家庭菜園には、失敗しにくい「苗もの」を植えることお勧めします。
ホームセンター等へ行けば、その季節に合った野菜の苗が売られています。
出来たらあった方が良いもの
緊急性はありませんが、あったら便利です。
- レーキ(掘り返してほぐした土をならす)
- 肥料やたい肥(土地が痩せていたら肥料やたい肥で土壌を改良する)
- ジョーロ(作物を植えた後に水をやる)
畑に作物を植えたら絶対にしてほしいこと
それは「なるべくこまめに作物を観察する」ことです。
土地をほじくり返し、ほぐして、時には肥料も入れて、作物を植える。
ここで終わりではありません。
植えた作物を収穫できるまでに育てることが、家庭菜園、畑の目的なのです。
育てるといっても、苗が健康であれば、ほぼ何もせずとも育ちます。
しかし、時には虫にやられたり
水が切れてしおれたり
病気になったりすることも。
その小さな異変に素早く対処することで、収穫の時におおきな差ができます。
うちの近所に貸農園があって、そこで去年まで野菜作りをしていた方は、できる野菜も小さく、作物自体も病害虫にがっつりやられていました。
その方は、週に1~2度しか畑に来ていませんでした。
次の年からは違う方がその場所を借りて作物を育て始めたのですが、後から借りた方は一日とあけずに畑の様子を見に来ていました。
すると不思議なことに、ほとんど肥料もいれていないのに、初心者ながら夏野菜が豊作だったといいます。
自分の家では消費しきれず、お子さんやご友人にもおすそ分けをしまくったとのことでした。
作物は生き物です。
日々の小さな変化を感じて、ちょっとのお世話を積み重ねることで、収穫の時においしい野菜を提供してくれる可能性がぐっと高まります。
まとめ
今回ご紹介した畑作りの方法は、私のこれまでの実践経験で最低限やるべきことをカンタンにまとめたものです。
カンタンとはいえ、家庭菜園初心者にとって、すこしのスペースでも草ボーボーの土地をほじくり返して耕すのは、決して楽な作業ではありません。
しかし、この作業をきちんとやることで、植えた作物は元気に育つ可能性がぐっと高まります。
自分の手で植えた野菜が、すこしずつ元気に育つ姿を毎日見るのは、とても楽しくて、見ているうちに愛しさまで芽生えてきます。
庭に空きスペースがあるなら、ぜひチャレンジしてみてください。