農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?
「土壌生物って何?」
「なんで必要なの?メリットは?」
「土壌生物を増やす方法は?」
今回の記事では、以下のことがわかります
- 土壌生物は良い土を作る
- 土壌生物は良い作物を育む
- 土壌生物は有機質で増える
この記事を書いている私しばさくは、家庭菜園歴7年目の現役農家妻です。
家庭菜園や畑をしていると必ず耳にする言葉
「土づくり」
この土づくりに土壌生物が欠かせない事、知っていますか?
「土づくりとか土壌生物とか、難しくてよくわからない」
そんな家庭菜園初心者のために、今回の記事では土づくりに欠かせない存在「土壌生物」についての基礎をご紹介します。
この記事を読めば、土づくりと土壌生物の大切さがわかっていただけるはずです。
もくじ
【家庭菜園初心者】土壌生物とは?どんなのがいるの?
土壌生物とはその名前の通り、土の中にいる生物です。
家庭菜園や園芸等で言われる土壌生物は主に「土壌微生物」、そしてミミズやトビムシ・ダニ等の小さな動物も含まれます。
これらの土壌生物が園芸で用いられる理由は、土の中で有機物を分解するからです。
土壌生物の種類は
菌類:カビ・キノコ・酵母などがいる。有機質の分解能力が高い。
細菌類:1マイクロメートルほどの小さな微生物で、無機質や有機質をエサにする。分泌物は植物の養分となるものが多い。(根粒菌などが有名)
藻類:微生物だけど葉緑素をもっていて、光合成ができる生物。
ウイルス:最近よりもさらに小さな微生物。遺伝子をもっていて、生きた細胞の中でしか増殖できない。
原生動物:ミドリムシやアメーバなどの単細胞生物と呼ばれる類の微生物。
放線菌:有機物を分解する微生物で、細菌とカビの特徴を併せ持つ。畑の土1グラムに10万~100万存在するといわれている。
土壌動物:ミミズやトビムシ、センチュウ等微生物よりは大きく、土中の有機物を分解する小さな生物たち。
出典:野菜だより図解土づくり種まき植えつけ/学研
土の中には目に見えないだけで大小ありとあらゆる微生物類が存在していることが分かります。
「それと土づくりと、どういう関係があるの?」
土壌に住むこれらの小さな生物は、土の中にある有機質を分解しているのです。
続きは次セクションでご紹介します。
【家庭菜園初心者】土壌微生物を増やすメリットとは?
土壌微生物は土づくりに重要な存在です。
土壌微生物が増えると作物にとっても、私たち家庭菜園ユーザーにとっても、大きなメリットがあります。
ここからは、家庭菜園でもわかりやすく、土壌微生物を増やすメリットをあげてみました。
土壌生物が増えるメリットは次の二つです。
土壌生物を増やすメリット①土がフカフカになる
土壌生物が増えると土がフカフカになります。
これは「団粒化」といって、いい土には欠かせない要素です。
団粒化とはカンタンに言えば「土団子」です。
小さな土団子が無数に土壌中にあることで、空気が含まれてフカフカになります。
土が団子になるには、土壌生物の分泌物が不可欠なのです。
たくさん団子を作るため、土壌生物を必要があるとも言えます。
土壌生物を増やすメリット②作物が健康に育つ
土壌生物の力で土がフカフカになると、健康な作物が育ちやすくなります。
フカフカの土には根っこをしっかり伸ばせる「隙間」と、適度な「水分」が共存するので、作物はしっかり育つことができます。
また、土壌の微生物が作物の根っこ付近で共存して、作物から養分をもらう代わりに有機質を分解して作物へ栄養を供給しています。
ギブアンドテイクですね。
土壌生物が増えることで、結果作物が健康でしっかり育つという最大のメリットを得られるというわけです。
「土壌生物が大切なのはよくわかった!じゃあ、どうやったら土壌生物は増えるの?」
続きは次セクションでご紹介します。
【家庭菜園初心者】土壌生物はどうやったら増えるの?
土壌生物を増やすには、土の中に有機質を投入するといいです。
土壌生物、特に微生物のエサは有機質です。
有機質とは生物(動物や植物)から生まれたものです。
例えば、堆肥、有機肥料、落ち葉、枯草、もみ殻、野菜のくず、作物の残渣などなど。
購入できるものもあれば、私たちの身近にありふれているものまで、少し探せばいろいろ見つけることができます。
堆肥や有機質肥料であれば、土の中にすきこんで使うことが多いです。
落ち葉や枯草、もみ殻、雑草を刈り取ったもの等は、畑の通路に敷いていると土壌微生物が集まってきて分解を始めることでしょう。
「じゃぁ、土に有機質を大量投入しつづけたらめっちゃ良くなるんじゃないの?」
土に良い、土壌生物のエサとなる有機質ですが、入れすぎると土が「養分過多」になって逆に作物が病害虫になりやすくなるそうです。
有機質を入れる目安の量は、1年間に1~2㎏/1㎡にしましょう。
まとめ
土壌生物は多種多様で、土の中に住んで有機質を分解し土を「団粒化」させます。
土壌生物が土にたくさんいると、土がフカフカになって、作物が丈夫で健康に育ちやすくなります。
土壌生物を増やすには、土に有機質を投入するといいです。
あなたの土づくりに役立ちますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。