あなたは、こんなことありませんか?
庭で家庭菜園始めたいけど、どの季節からやると成功しやすい?
失敗しにくい作物も知りたい
その作物の簡単な植え方、育て方もあわせて知りたい
今回の記事では、以下のことがわかります
- 家庭菜園初心者は秋から始めると良い
- 秋に植えると良い野菜3つと、その簡単な育て方や注意点
この記事を書いている私、しばさくは、家庭菜園歴7年目突入中の、現役農家妻です。
秋植えの冬野菜は毎年のように植えています。
なるべく手間をかけず、長く収穫するためにやっているコツもご紹介しようと思います
家庭菜園初心者は秋から始めよう【その理由も】
初めての畑や野菜作り
やりたい気持ちはあるけど、どの季節からはじめるか、悩みどころですよね?
野菜作りといえば、気温の高い「夏」を連想しがちですが、実は初心者は秋から始めると失敗しにくいのです。
理由3つ
- 草の勢いが弱まる
- 虫が減ってくる
- 暑くない
順番にみていきましょう
もくじ
草の勢いが弱まる
秋から始めると、雑草の良き王が峠を越えているから、作物の管理がとても楽です。
野菜作りで一番の苦痛作業といえば「雑草管理」(個人の感想です)
春や夏だと、作物が旺盛なのと比例して雑草も勢いMAXです
何も植えていない場所だったら除草剤で対応すればいいですが、野菜を植えているとそうはいきません。
マルチをしていても、隙間から雑草が生えてくるし。
秋から家庭菜園を始めると、雑草が生えても夏ほどの勢いや大きさの草が少ないのが特徴でありメリットなのです。
虫が減ってくる
秋から始めると、虫が少ないのも特徴です
夏は特に、作物を襲う虫以外でもやっかいな虫がたくさん
ハチやアブ、蚊などなど
作物にはどの季節にも虫はつくものですが、作業する人間に害を及ぼす虫が少ない季節は、畑作業をしていても気持ちが楽なので、初心者にはおススメです。
暑くない
秋から始めると、畑作業が暑くないのもメリットです
家庭菜園初心者の心が折れる原因のひとつに、真夏の暑さがあります
誰も好き好んで、暑い中畑作業なんかしたくありませんよね?
それに暑い季節の作業は、熱中症などの危険もあります
ならば涼しい朝や夕方の時間帯に作業をすればいいじゃないか!
という意見もあるでしょうが、夏の涼しい時間帯は虫だらけです。
ハチ、アブ、ブユ、蚊などなど、様々な虫に襲われる危険が高いです。
真夏の畑作業より、秋の涼やかな気候で作業する方が体が楽なのです。
では、涼しくなってくる季節に最適な作物は何があるでしょう?
初心者でも失敗しにくい作物をご紹介します。
【農家妻厳選】秋植えの簡単オススメ野菜3つとカンタンな植え方【アブラナ科】
秋に植える野菜は、いわゆる冬野菜です。
冬野菜といえば、アブラナ科の作物を3つ、植え方も一緒にご紹介です。
大根
初心者におススメNo.1作物です。
種を畑に直植えするタイプです。
- 種が大きいので蒔きやすい
- 発芽率が高いくてカンタンに大きくなる
- 寒さにい冬野菜の王様
蒔く時期は、一般的な暖地で9月中旬~10月中旬
植える時期が遅れると生育に影響が出るので気を付けてください。
種は100均でも通販でも、どれでも全然大丈夫です。
大根の植え方
蒔き方は、筋蒔き、点蒔き、ばら蒔き、どれでもOKです。
筋蒔きの場合は、1㎝の深さに溝をつくって、2㎝間隔で種を蒔きます。
点蒔きは、1点に3粒程蒔きます
株間(株と株の間)は約20~30㎝です
ばら蒔きは、適当な間隔にばら撒くだけです(一番カンタン)
蒔いたら軽く土をかけましょう
菜花
いわゆる、「ナノハナ」です。
花のつぼみを収穫します。
こちらも、種を畑に直植えすることをおススメします。
- 発芽率が高い
- 長期間収穫可能
- 収穫がカンタン(なんなら手でちぎれる)
菜花の種は100均ではあまり見かけませんので、私で見つけたものを張っておきます↓
菜花の植え方
蒔き方のおススメは点蒔きです
1点に3~5粒蒔きます
株間(株と株の間)は20~30㎝です
蒔いたら軽く土をかけましょう
ブロッコリー
温野菜には欠かせないブロッコリー
実は初心者でも失敗しにくい作物です
- 発芽率が高い
- 中心の大きなブロッコリー(花蕾)を採ったあともわき芽を収穫可能
- 収穫がカンタン(ハサミでチョキッ)
植え方
種からでも、苗でも、どちらでもOKです
種の場合は、点蒔きで、1点に3~5粒
苗は葉っぱが大きく茎が太いものを選ぶ
種も苗も、株間は約40㎝
ブロッコリーの種も、ネットでも100均でも、どれでも大丈夫です。
どの作物も、植えたら水をやりましょう
ちなみに、種の直蒔きは水をやらなくても芽は出ます。
土の中はある程度の湿度が確保されているからです。
その湿度で種がふやけて、発芽するというシステムです。
しかし、確実に発芽をさせるなら、水をきちんとあげたほうがいいでしょう
最後に、育てるときの注意点をご紹介します。
育てるときの注意点3つ
虫がつく
秋は虫が減ってくるとはいいますが、それでも作物には虫が付きます。
この3つの作物に共通してつく虫、それは
アオムシ
モンシロチョウの幼虫です
ひとたびアオムシの標的になれば、葉っぱがすべて食べつくされて葉脈だけになってしまうこともあります(経験者)
そうなると、せっかく植えた作物はダメになってしまいます。
対策①見つけ次第排除する
アオムシを見つけたらつぶすという物理対策です
しかし、虫嫌いにはハードルが高いでしょう
私の場合は作業用手袋をしていたら虫を触れるので、見つけ次第ご退場いただいてます。
対策②植えた直後から防虫ネット
種まき・苗を植えた直後に防虫ネットをかぶせると、アオムシの被害はほぼ無くなります。
設置方法
トンネル支柱を畑に設置して、そのうえからネットをかぶせる
ネットの端っこは土に埋めて、虫の侵入を予防する
トンネル支柱は、「アーチ状」「棒状(曲げて使う)」とありますが、どちらでもOK
ネットの種類も豊富です。防ぐ虫「モンシロチョウ」が侵入さえしなければ、ぶっちゃけどのネットでもOKです。
株を太らせる
これはどの作物にも共通して言えることですが、最初から大きくした方が有利です。
特に菜花やブロッコリー等は、長期間収穫するので、本体が大きく健康であればそれだけ良い物が長く楽しめることになります。
株を太らせるコツは「間引き」
本葉が数枚出たら、生育の良くない細いものは間引きましょう。
最初は間引くのが「もったいない」「かわいそう」と思いがちです。
しかし大きなものだけを残して間引くことで、根はりがよくなって成長が加速します
そして間引いたものは食べることで「もったいない感」が軽減します
肥料はほどほどに
作物を植える前に、多くの人は「元肥」と言って土に肥料を入れます。
作物を大きく育てるのに肥料は有効だからです。
肥料をいれると目に見えて大きくなるので、つい多めにあげたくなります
しかし、肥料は入れすぎると成長を阻害する一面もあるのです
そのうえ、過剰な肥料は連作障害や土壌汚染の原因の一つにもなりかねません
なので肥料を入れるときは、ほどほどに。
農家妻しばさくが肥料を入れるときは(あんまり肥料は使いませんが)、肥料袋に書いてある「推奨量」(例:1㎡あたり〇〇gなど)の、多くても半分程度にとどめます
これでも十分に作物は育ちます
(なんなら肥料を入れなくても作物は育ちます)
肥料を少なくすることで、お財布に優しい「リーズナブルに作物を育てる」ことにもつながりますよ
まとめ
いかがでしたか?
先にご紹介した野菜たちはどれも、初心者でも失敗しにくい作物です
注意事項を知ることで、より失敗を減らして冬に美味しい野菜を食べましょう
そして、野菜・作物は生き物です。
成功しても、たとえ失敗しても、「命をいただく」ということを大切にしましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。