農家妻しばさくです
ご覧くださり、ありがとうございます。
あなたは、こんなことありませんか?
「いい野菜が育つ土には土壌微生物が必要って本当?」
「土壌微生物ってどんな種類があるの?役割は?」
「土壌微生物を増やしていい土を作りたい」
今回の記事では、以下のことがわかります
- 土壌微生物がたくさんいる土はいい野菜が育つ
- 土壌微生物の主な種類や役割
- 土壌微生物を増やすカンタンな方法
この記事を書いている私、しばさくは、家庭菜園歴7年目の現役農家妻です。
家庭菜園をやっていると必ず耳にする「土づくり」
いい土にはいい野菜が育つというのは、家庭菜園をやっていない人にも知れ渡っている話です。
「でも、初心者にとって土づくりってなんか難しそうだしめんどくさそう」
大丈夫、そんなむずかしくはありません。
土壌微生物の力を借りればいいのです。
今回の記事では、土づくりの強い味方「土壌微生物」について、家庭菜園初心者にもわかりやすく深掘りしてみました。
もくじ
【家庭菜園初心者】土づくりには土壌微生物?その理由

強くて丈夫な美味しい野菜を作るためには、土壌微生物の力を借りて土づくりするのがおススメです。
理由は2つ
土壌微生物ポイント①土がフカフカになる
土壌微生物のはたらきで土がフカフカになります。
仕組みはこうです
土壌微生物が土の中の有機質を分解する➡分解した有機質や土、砂が微生物の分泌物で団子になる➡団子が増えて土中に空気がたくさん含まれてフカフカになる
ちなみに、土が団子になるのを「団粒化」といいます。
土がフカフカになると、作物が根を張りやすくなって丈夫に育ちやすくなります。
土壌微生物ポイント②微生物が野菜に養分を供給する
土壌微生物は、野菜作物が吸収しやすい形に有機質を分解しています。
野菜は土中に含まれる有機質や岩石に含まれている物質(窒素・リン酸・カリウムなど)を養分にして育つのですが、有機質や岩石そのままの状態では根っこから吸収することができません。
土壌微生物はこうした有機質や岩石を分解して細かくします。
細かくした物質を野菜が吸収するという仕組みなのです。
土壌微生物がたくさんいる土で育てた野菜は、養分をたくさん吸収する確率が高いので、強くて美味しく丈夫に育つというわけです。
良い野菜のための土づくりの第一歩は、土の中に微生物を増やすということがよくわかります。
【家庭菜園初心者】土壌微生物の種類と役割まとめ

一言に「土壌微生物」といっても、その種類は多種多様と言われています。
ここからは、土壌微生物の代表的なものとその役割をまとめてみました。
家庭菜園初心者には必見です。
土壌微生物①細菌
土の中に最もたくさんいる微生物で、代表的なものは「乳酸菌」「納豆菌」「根粒菌」など。
土の中の有機質や無機質を分解します。
野菜・作物の養分を供給するものが多いです。
土壌微生物②放線菌
細菌の仲間で、カビにように菌糸を伸ばします。
落ち葉等を細かく分解します。
土壌微生物③糸状菌
キノコの素となる菌で、枯れ木や落ち葉を分解します。
土壌微生物④藻類
葉緑素を持っているので光合成できる微生物。
空気中の窒素を固定して野菜の栄養供給できる種類もあります。
死骸は有機質として土にかえります。
土壌微生物⑤原生動物
ミドリムシやアメーバ―などがいます。
有機質を分解したり、中には土壌の病原菌を食べるものもいるといわれています。
死骸は有機質として土に還ります。
土壌微生物⑥センチュウ
土の中の有機質を食べたり、微生物をエサにしています。
中には植物の根っこに寄生するものも。
これが野菜となると、成長に影響が出ます。
土壌微生物は、土の中にある有機質等を食べて分解します。
誰かが分解したものはほかの誰かのエサとなったり、作物の養分になったりと、土の中で食物連鎖を行っているのです。
そしてこれらの土壌微生物の多くは、団粒化した土団子に生息しています。
【家庭菜園初心者】土壌微生物を増やす一番簡単な方法とは?

「野菜のために土をフカフカにしたい!どうやったら土壌微生物が増えるかな?」
土壌微生物を増やすために、家庭菜園初心者でもできる一番簡単な方法とは、土に有機質を入れることです。
土を良くする代表的な有機質は「堆肥」そして「有機質肥料」です。
「どれぐらいの量を入れたらいいのかな?」
堆肥であれば、1㎡あたり2キロほど。
有機質肥料の場合はいろんな意見がありますが、一番簡単なのは「有機栽培」関係の本どおりに施肥することです。
私のおすすめは「野菜だより図解土づくりタネまき植えつけ」です。
家庭菜園初心者にも分かりやすく、土づくりや有機栽培のことが書かれていますよ。
「たくさん入れたらそれだけ土壌微生物がふえて野菜にも土にも良いのかな?」
入れすぎはよくありません
土の中の養分が多くなりすぎると、病気や害虫の被害にあいやすくなります。
「化成肥料と同じ量の有機肥料じゃぁ足りない?多い?」
一般的に有機質肥料の方が、化成肥料よりも養分含有割合が低いです。
化成肥料の倍ぐらい施肥するのがイイと個人的には感じています。
まとめ
良い野菜を育てるには土壌微生物を利用した土づくりが大切です。
土の中には多種多様な土壌微生物がいて、土の中で食物連鎖を行いながら、土を団粒化しています。
土壌微生物を増やす一番簡単な方法は、土に「堆肥」「有機肥料」等の有機質を入れることです。
あなたの家庭菜園ライフが充実しますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。